教育交流会

平成26年度

平成26年度第1回教育交流会「サイエンス・パートナーシップ・プログラム」

日 時 平成26年5月31日(土)  9時30分~16時00分
場 所 福井大学 松岡キャンパス 医学部
内 容 (1)講義・実習
        体の軸となる脊椎と脊髄ー背中の大切な構造をヒトと動物で理解するー
        講師 飯野 哲 先生(医学部・教授)
    (2)まとめ

【実施報告】
 本講座においては生物を扱うため、受講生らはまず動物実験の必要性や、適正な動物実験について説明を受けた。その後脊椎と脊髄について、高校教科書に加えて医学部初等レベルの知見を含めての講義を受け、実習に先立ち、ヒトとその他の脊椎動物の脊椎脊髄について学んだ。実習においては、受講生らはヒト標本を実際に手に取り観察した。さらにラットの組織の顕微鏡観察と解剖により、ヒトを含めたほ乳類の脊椎と脊髄の組織の作り、脊椎を構成する骨細胞や骨髄の細胞、脊髄にある神経細胞やグリア細胞の特徴、脊髄や神経線維を取り巻く構造などを学んだ。実習後、全体会として知見や疑問を共有することで、興味関心をより深めた。

 

 

平成26年度第2回教育交流会「ひらめき☆ときめきサイエンス」

日 時 平成26年12月13日(土)
場 所 福井大学 松岡キャンパス 医学部 
内 容 (1)講義・実習
       医学研究の最前線の扉を開こう!-ミクロの世界への招待ー 「微生物学コース」
       講師 定 清直 先生(医学部・教授)
    (2)プレゼンテーション

【実施報告】
 今回のひらめき☆ときめきサイエンスは募集人数40名に対し、県内高等学校生徒76名、県外高等学校生徒1名に加え、県内高等学校教員14名に参加いただいた。飯野教授より、科研費の目的、大学の研究は科研費で支援されていること、大学の研究と実際の医療との関係について説明があった。

 1班7名程度の11班に分かれて、講義を聞き実習した。受講生は、大腸菌、ブドウ球菌、セレウス菌の3種類の細菌をグラム染色し、色と形で見分けることに挑戦した。光学顕微鏡により、細菌が染まったか染まらなかったか、形が丸いか丸くないか、といった差を観察し、その結果をもとに3種類の菌の判別を行った。まとめでは、細菌の細胞壁構造とグラム染色のしくみについて考察し、原理を学んだ。さらに、どのようにして細菌感染が起こるのかについても考察した。

  

 実習後、各自結果をまとめ、発表を行った。最後に飯野教授より未来博士号(生命医科学)を代表者に授与した。次にあいさつ・講評がありプログラムを終了した。

 

│ 2022年3月23日 │